この治療法は、アレルゲンを少しずつ投与して体を慣れさせ、根本的な体質改善を目指すものです。ほかの治療が対症療法であるのに対し、ただ一つの根本的な治療と言えます。
免疫療法は、スギ花粉症やダニアレルギーの治療法のひとつですが、以前はアレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する方法が取られていました。近年登場したこの舌下免疫療法は、皮下注射と比べて安全性が高いため、注射にかわる治療法として広く行われるようになってきています。
現在日本では、スギ花粉症とダニアレルギーの症状がある人に対してこの治療法が用いられていますが、治療に際してはアレルゲンを特定する採血検査等が必要です。また、スギ花粉症の治療として行う場合、スギ花粉が飛散する1月から5月には開始できません。症状のない時期に、早めに投与を始める必要があります。